災害・保安への取組み
蒲原ガスは365日、24時間、ガスを安全に安定に供給するために地震に強いガス導管への取替えなど設備面での災害対策を図るとともに、急な災害に対する日頃からの備えと対応へのノウハウ蓄積に取組んでいます。
災害への対策
1. ガスホルダーからご家庭までの安全対策
ガスホルダー | 基礎部分は支持地盤まで杭を打ち込み、強固な鉄筋コンクリート基礎を築きその上に支柱と球体がすえつけられています。球体部は高張力鋼を使用して大地震にも充分に耐えられる設計・施工がされています。 |
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SIセンサー(地震計) | 地震によって建物がどれくらい揺れるかを示す数値(SI値)を測定するものです。蒲原ガスでは大地震による二次災害を防止するため、一定の数値を超える地震が発生した場合は即時に供給を停止することにしています。 |
ガス施設の監視体制 | テレメーター等により各地区に設置してある地震計の情報及びホルダー・地区ガバナー等の圧力・流量等の情報を常時監視しています。またガス導管の要所には「ブロックバルブ」が設置されており非常時にはガスの送出を停止することができます。 |
中圧導管 | 中圧導管には強度が高く大きな地盤変動にも耐えられる「溶接接合鋼管」を使用しています。この工法による中圧導管には東日本大震災及び大阪北部地震においてもほとんど被害は発生しませんでした。 |
低圧導管 | 可とう性に優れ、地震や不当沈下などの地盤変位に強いポリエチレン管を導入し非対象管については積極的な取替工事を実施しています。 |
地区ガバナ― | ご家庭でお使いになるガスの圧力へ調整する装置です。耐震性の高い設備への取替えを実施しています。また、ご家庭へ高い圧力のガスが行かないように安全装置も設置されています。 |
2. 二次災害の防止対策と復旧対策
地震発生時には極力ガスの供給継続に努めますが、建物倒壊や道路の陥没などの被害が多数発生するような大きな地震が発生した場合には、ガス管の破損等による二次災害を防止するために予め設定した地区ブロックごとにガスの供給を停止する場合があります。
また、復旧の際にはさらにブロックを細分化し効率の良い復旧作業に努めます。
3. 災害に備えて
蒲原ガスでは365日、24時間の緊急出動体制をとっています。ガス漏れなどの通報や地震などの災害への対応訓練を毎年実施する他、日頃からいざという時に速やか且つ適切な保安対応ができるように取り組んでいます。
4. 弥彦村との「災害時における都市ガス供給に関する協定」の締結について
【概要】
蒲原ガス株式会社は、弥彦村と「災害時における都市ガス供給に関する協定」を締結しました。本協定は、弥彦村を含む当社の供給区域内に大規模地震等の災害が発生した場合において、蒲原ガスと弥彦村が緊密な連携を保ち、速やかに都市ガスの復旧活動を行い村民等の生活と安全の確保を図るものです。
【協定内容】
災害情報の共有 | ・都市ガス供給に支障が発生した場合、地域、戸数、復旧見通しの情報 ・土砂災害、道路の陥没、橋梁の倒壊等による道路、建物被害の情報 |
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連絡体制の確立 | 連絡先及び連絡方法の確立 |
都市ガス供給の優先復旧 | 村内重要施設への都市ガス供給の優先復旧 |
資機材置場等の協力 | 復旧作業に必要な資機材置場、駐車場等の優先使用 |